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売上高3倍に水増し 決算書改ざん元行員主導 融資枠上限狙う/東京
>>同一
 新銀行東京(東京都新宿区)の融資詐欺事件で、元行員青木千代美容疑者(56)が融資枠の上限の五千万円を同行から引き出すため、融資先の年間売上高を三倍に水増しするよう決算書を改ざんさせていたことが、警視庁捜査二課の調べで分かった。不正融資の発覚を遅らせるため、融資金の一部を返済に回すことも指示していたという。

 調べでは青木容疑者は二〇〇六年九月、東京都中野区にあった設備工事会社「リフレックス」に五千万円を不正融資した疑いが持たれている。同社の決算書で前年の売上高を実際の八千万円から二億三千万円に水増しすることをブローカーの渡部善和容疑者(49)らに指示していたという。

 新銀行は、企業の月間の売上高の三倍をめどに融資を実行しており、年間売上高を二億三千万円とすることで、融資枠の上限(当時五千万円)を確保する狙いがあったと同課はみている。

 リフレックスは〇五年夏、元指定暴力団住吉会系組員大丸正志容疑者(46)が会長を務めるソフトウエア開発「アシストプラン」(大阪市)に吸収され、融資段階では営業実体がすでになかった。青木容疑者は実体があるよう装うため、アシストプランの事務所をリフレックスに見せかける写真を添付資料として上司に提出していたという。融資金五千万円のうち計四千四百万円はアシスト社側に流れたとみられる。

 この融資は申し込みの四日後に実行されたが、青木容疑者は融資後の〇六年十月から〇七年六月にかけて、九回にわたり融資金から計七百五十万円を返済させていた。同課によると、青木容疑者は「これくらい返しておいてくれ」と渡部容疑者を通じてアシストプラン側に指示していた。

 同課は、青木容疑者が一部が返済されていることで不正の発覚を遅らせる狙いに加え、融資から六カ月以上、返済が続けば融資額に応じた報酬「成果手当」が満額得られることから、返済を指示していたとみている。




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